支援ツールの意味

いしかわ支援ツール教室で、K先生から「ツールを作るということの意味」みたいなことをお話していただきました。
 
親にとって便利だから・・・子供にとって必要だから・・・もちろんそれもあります。
でもそれよりも何よりも大切なのは、“今”ではなく、“将来”生きていく力を身に付ける為なのです!
 
ジュースなんて冷蔵庫から出して一人で飲める。
でも、だからそこに何も介在させなくても良いとしてしまうと、ルールがなくなってしまうのです。
じゃあどこにでもあるジュースは、好きに飲んでも良いはずがありません。
「ジュースが飲みたい」と言うコミュニケーションが取れれば、どこかで飲みたくなった時に、それを使えば良いのです。
その練習の為に、家でもジュースは勝手に飲ませない・・・というのが一つの方法なのです。
 
手順書やスケジュールも、本人にわかりやすく伝える為のものであるのは間違いありませんが、そういうものに従って行動できるようになる為の練習です。
大きくなってからいきなり手順書やスケジュールを見せられても、それが何を意味するものなのかを本人が知らないと、それは何の役にも立ちません。
小さい頃から、その時理解できる内容で練習を積み重できることがレベルアップしていくと共に、将来同じようなものを見せられた時に対応できる力が身に付くのです。
 
私はそういうことを、KATに教わりました。
だから、ツールを作ったからと言って今すぐにその成果が実感できるわけではないかもしれません。
一生懸命やっていることが無意味に感じることがあるかもしれません。
でも、少しずつでも続けることが、将来大きな成果に繋がるのです。
・・・と、私は思います。
 
2007/7/5