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自閉症の人は、本当に変更が苦手か?

小学生の頃のカー君は、突然時間割が変わったり、運動会の練習で給食の時間が遅くなったり、プールの授業が天候のせいで中止になったりしたら、パニックになりました。
少し大きくなってからも、毎日の食事の時間や出掛ける時間が決まっていて、少しでもズレるとパニックになりました。
今のカー君は、仕事が忙しい時や遠くへ行く時は、早く家を出て出勤します。
それが、「少しだけ早い」時と「早出」の時があります。
どちらの時も、前日に仕事の予定を聞いてきたカー君が、自分で決めてそうしています。
最近はご飯の時間も、母の支度が遅くなっていたら待ってくれたり、自分の用事がある時は遅くなったり、かなりアバウトになりました。
確かに、自閉症の人は変更が苦手です。
でもそれは、勝手に決められた予定を予告もなく変えられる場合です。自分で決めた予定なら、自分で変更します。
そうなるには、自分で予定を決められるようにならないといけません。
それにはやっぱり練習が必要です。
「予定が変わる」練習ではありません。
「予定を知らせてもらって、その通りに自分で動く」練習です。
それが日常になると、日々の生活を自分で考えて動けるようになり、変更もできるようになります。

ただ、急に人から言われる変更は、やっぱり苦手です。
でも、それは自閉症の人に限らず、誰でもそうだと思います。

自閉症の人と暮らすということ

自閉症の人と暮らすということ。

仕事で疲れて帰ってきてすぐ、「お母さん、来てください」と呼ばれ、ドラムセットの不具合を直させられる。

毎日の食事の時間が生活の核になっていると確信しているから、それに合わせて母は生活を調整してるのに、自分の都合で遅くなるのは全然構わないらしい。

「○○持って来て」と頼んだのに、自分の頭の中にあるものしか持って来ない。(○○は声だけで言っても伝わるものです)

わかっているけど、随分慣れたけど、怒っちゃいけないって思うけど、、、時々疲れる、ムカつく、イラっとする!
でも、こんなのを見せられると、ニヤッとしてしまう(笑)


忘れられない障碍

石川県こころの健康センターが、まだ違う名称だった頃、
一度だけ行ったことがあるカー君なのに、
先日、その前を通った時に、「ここ来ました」と言いました。
それは、カー君が年長の時、
就学をどうしようか悩んで訪れた場所でした。
5歳のその時以来、一度も行ってないのに、、、
恐るべき!その記憶力。。。

2016/9/9

噛み合わない会話

昨日、カー君が通っている歯科クリニックから、
定期検診の案内が届きました。
これまでは、母が電話して予約を取っていたのですが、
カー君の都合は、母よりカー君自身が把握しているわけで、
間に入るのもそろそろ面倒くさいので、
カー君に自分で予約を取ってもらうことにしました。
初めてのことなので、書いて見せる!
ところが、どうもカー君、、、
①職場の帰りに行く の“帰り”にひっかかるようで、
「お風呂の前ですか?後ですか?」とか、
「行く時に行きます。」とか言います。
この時の母の頭の中は、職場に行く=仕事に行くとなっていて、
今日はもう帰ってきてしまっているし、明日は仕事が休みだし、
明後日は歯医者が休みだし、月曜日にでも行けばいい。
と思っていました。なので、
「3時からじゃないと歯医者さん開いてないよ」とか、
「仕事に行く時間にはまだ歯医者さん閉まってるよ」とか、
返事して、カー君が
「帰りに行きます。」と言った時は、
「だから最初からそう書いてあるでしょ!」と言いました。
それから数分後、カー君が「お風呂行ってきます」と言って、
職場の温泉に入りに出かけました。
あっ!そういうことだったのか(><)
カー君の頭の中は、職場に行く=あとから温泉に入りに行くので、
その時に、歯医者に行って予約を取ってくればいいと思っていたのです。
だから、帰りじゃなくて、行く時に歯医者に寄れるわけです。
なんでお母さんは“帰り”って言うんだろう?
と思っていたことでしょう。
でも、お母さんは帰りじゃないとダメだって言うし、
帰りにしとこう。。。と折れてくれたのでしょう。
あのね、カー君。
お母さんはね、カー君の行動を全部把握しているわけじゃないの。
そしてね、わかっているけど忘れていることがあるの。
だからね、そういう時は「夕方、温泉に行く時に行きます。」
って言ってくれれば、わかるんだけどな~~(^^;
2016/4/9

本当にそうなったら嫌なことを口走る

昨夜、お風呂上がりのカー君が、「目が真っ赤で痛い」と訴えます。
一緒にスイミングに行った次女が言うには、
プールに入る前に、カー君のまつ毛に何かついているのを見つけ、
声をかけて取ろうとした瞬間、瞬きをして、
目の中に入ってしまったらしいです。
次女が綿棒を使って、異物の一部を取り除いたのですが、
全部が取れなかったようで、カー君かなりのお怒り(-"-)
母が見てみると、ホコリなのか?
何かの繊維のようなものが、目の中に入っていました。
カー君の様子から、これ以上綿棒を突っ込むのは危険なので、
目薬を数回入れて、流し出すようにしました。
今朝、「目はどうですか?」と聞いたら、
「少し痛くなりました。」と言うので、もう大丈夫でしょう。
という、昨夜の騒動でちょっと考えたことがあります。
カー君のパニックの様子として、
『本当にそうなったら嫌なことを口走る』
というのが昔からあります。
小学生の頃は、何かあったら、「〇〇病院行くよ」と、
絶対に行きたくないのに、言っていました。
そして昨夜は、「明日お仕事お休みです。」と言っていました。
「そんなこと位でお休みしません。」と返していたのですが、
 いや、待てよ!
 もしかしたら、これは昔の「〇〇病院行くよ」と一緒か?
とふと思いました。
こういう時、どう対応したらいいモノなのでしょうね?
実は、これについてはずっと正解が出ないまま、
そして、カー君のソレも変わらないまま、
今まで来てしまいました。。。(><)
2016/3/6

どんぶらこ

昨日、中学校の図書室へ先週借りた本を返しに行った時、
ボロボロになっている文庫本を持った生徒が、
「修理しなくちゃ」と言っているのを聞いて、
「その本、そんなになるまで沢山の人に読んでもらえて幸せだね」
と、思わず声をかけました。
これは約20年前の話。。。
言葉が出ないカー君に、「読み聞かせするといいよ」と言われて、
姉たちの時には、ほとんどしなかった読み聞かせを毎日したけど、
当の本人は、全く絵本に見向きもしませんでした。
そんなカー君が、幼稚園から毎月持ち帰る絵本は、
ほぼ一度も開かれることなく棚に並んでいました。
1冊を除いて。
年少の秋頃、帰ってすぐに絵本を差し出すのです。
そんなことは一度もなかったので、これは読んで欲しいってことね!
と思って、読んで聞かせました。
終わったら、また表紙をめくって、もう1回読んでの催促です。
その日だけで、10回位読んだでしょうか。
そして、その日から毎日のように何回も読まされて、
とうとうカー君は、絵本の文章を1字1句間違えることなく、
丸暗記してしまいました。
それからは、一人で絵本を開いて、自分で読むようになりました。
カー君は3~4歳だったので、ひらがなが読めていたのかは不明です。
その絵本は、それこそ何百回と読まれていたので、
全部のページがセロハンテープで貼り直されて、
元の倍位の厚さになっていました。
カー君が幼稚園から持ち帰った3年分の絵本は、
しばらくの間、本棚に並んでいました。
新品の中に1冊だけボロボロの絵本がありました。
2016/1/29

木を見て森を見ず

自閉症の人には、独特の見え方を持ってる人がたくさんいます。

よく言われるのが、「木を見て森を見ず」

本来の意味は、“小事にとらわれて、大事を見失うこと”なんですが、本当に、木しか見えていないんです。

例えば・・・
*サボテンの棘しか見えてないから、怖がる
*車輪しか見えてないから、触りたくて、自動車や自転車に寄って行く
*道路の向こうに好きなものが見えたら、車が走っていても飛び出す
こういう行動が現れます。

それから、カメラで撮るように、一瞬にして、場面を記憶できる。
そして、それを、絵などで再現できる。

まあ、これは、サバン症候群に近いかも・・・

ですが、息子の描いたものを見て、驚いたのがコレです。


石川県


日本

中学生の時に描いたものです。
息子はこんな風に捉えるんだ~~
わかりますか?

2013/1/13

感覚鈍麻

 縫合しなければいけない怪我を、数十年振りにしてしまい、利き手ではない左の親指とは言え、すっごい不便な思いをしています。包帯もせずに傷バンだけという、余り意識がいかない状態になったせいで、たま~に怪我していることを忘れて、物を持ったりしようものなら、傷に当たって激痛が走ります。
 そして改めて思ったこと・・・KATの痛みの感覚は絶対に変!それは数年前の出来事、ガラスの少年をご覧下さい。
 怪我をしたその日、縫合の時にした麻酔注射が切れてきたら、当然のように、痛みが出てきました。数日経っても、動かしすぎたり、物が当たったりすると痛いです。
 
 KATは、その痛みを感じていないのか?
 痛みがあっても気にするほどでもないのか?
 我慢強いタイプでは絶対にないと思います!
 自閉症の特徴としてよく言われるのは“感覚過敏”
 肌に触るものは綿100%じゃないとダメだったり、
雨があたっただけで痛みを感じたり、絶対音感があったり、聴こえ過ぎていたり、味覚も視覚も敏感すぎる為に、不都合が生じている場合が多い。
 でも、まだ感じていれば、不都合を訴えることもできるし、それを特殊能力に変えていくこともできるかもしれません。
 実はより問題なのは“感覚鈍麻”
 感じていないから本人からの訴えはまずない。周りが気付いた時には、すでに大変な状態になっている可能性がある。なのに、普段から問題になることはない。
 自分が怪我をして、同じ治療を受けてみて、やっぱりKATは痛みの感覚が鈍いとはっきりわかりました。それは多分、怪我とかだけじゃなく、内臓疾患の痛みも同様でしょう。
 だからどうしたら良いのか・・・はわかりませんが、とりあえず、ほとんど病気もせず、元気なKATに感謝です。
2008/12/20

社会性の障碍

社会性の障碍
コミュニケーションの障碍
と書いてきて、最後は
想像力の障碍ですが、
実は、社会性の障碍コミュニケーションの障碍
もしかしたら、その根本は、想像力の障碍から起こっているものなのではないかと思ったりします。

何が一番問題になるのかと言うと、思考が、自分軸しかないこと

自分の言動によって、相手がどう思う
自分が相手にどう思われている
相手は何を思って、自分に言ったことなのか

そういうことは、きちんと説明してあげないとわからなかったりします。
そして、面倒なのは、

自分がわかっていることは、相手もわかっている
自分が嬉しい(楽しい・好きな)ことは、相手も嬉しい(楽しい・好き)

と思っていることがあります。

それから、経験したことのないことを想像できないから、初めての場面でパニックになったりします。

それが、想像する力の欠乏です。
これは、かなり知的レベルの高い自閉症の方にも多く見られます。

とても深くて、難しい話をすんごく簡単に書いちゃいました。


それを象徴するような、2つのエピソード

 ある日、具合の悪い長女が部屋で寝ていました。
 お昼ご飯を食べるのかどうかわからなかったので、息子に「お姉ちゃん、ご飯食べるかどうか聞いてきて」と頼みました。
 無言で、ダイニングからいなくなる息子。しばらくして戻ってきて、やっぱり無言。
 「お姉ちゃん、ご飯どうするって?」と聞いて初めて、「少し食べます」と、長女の言葉を伝えます。

自分が頼まれたのは、聞いてくること。だから、言われた通りにした。しかし、その結果を聞いた人に報告しなくてはいけないとは思っていない。

 ある土曜日の夜、お父さんが「明日、○○(息子が新しく買ってきたゲームソフト)のやり方教えて」と息子に言いました。
 すると、その場でお父さんにやり方の説明を始める息子。
 「今じゃなくて、明日教えて」
 もう一度言っても、やっぱり、また説明をし始めます。
 「だから、今じゃなくて・・・」
 後で気付きました!明日は、息子はカラオケに行く約束していて、家にいないのでした。

最初は、「明日はいません」と言うことを伝えることができないコミュニケーションの問題だと思いました。
でも、それよりも大きな原因は、“自分が明日はいないということを、お父さんは知らない”ことがわかっていないから、それを伝える必要があると思っていない想像力の問題でした。

これらは、息子が大きくなって、いろいろできることが増えて、できないことが際立ってきたからこそ、見えてきたことなんだと思います。もちろん、小さい頃は、そんなことを考える余裕すらない状況でしたから。

2009/12/12

コミュニケーションの障碍

例えば、昨日の出来事

息子に作文を書かすとしたら、

あのんへ行きました。
となりのテレ金ちゃんの撮影を見ました。
松原健之さんと写真を撮りました。
嬉しかったです。
また、あのんへ行きたいです。

のように、順列をおって、事実を羅列することはできると思います。
ところが、会話でそれを引き出そうとすると

どこ行った?
テレビカメラあったね~何の番組だった?
写真は誰と一緒に撮ったっけ?

と聞かないといけません。

そして、作文でも会話でもそうですが、自分がしたことは伝えられても、その時、どういう状況だったかとか、他の人がどうしていたとか、そういう説明は全くできません。


小さい頃はできなくて、練習してできるようになったのが、感情表現
どうやって練習したかと言うと・・・



自分がどうしたいかではなくて、
聞かれたことを、オウム返しすることが多く、
その通りにすると、怒って、パニックになる

それなら、一目で見て、その中から、自分の思いを選んでもらう
そして、更に、それに伴う感情を表してもらう。



もう何年も、我が家の茶の間のテーブルに貼ってあります。

こんな時は、どう思う
お母さんやお父さんは、こう思う
あなたは、どう思ってる?

「気持ちは言葉で表現することもできるんだよ」って、教えました

時々、自閉症の特徴に、パニックとあげられていることがありますが、
パニックの原因の多くは、感情のコントロールができないことだと、私は思います。
そして、感情を言葉で表せるようになると、パニックは確実に減ります

写真でわかりますが、
ひらがなはもちろん、漢字も読み書きできるようになっていても、
感情表現は、まだできなかったのでした。。。
これが、発達の凸凹です。

2009/12/8

社会性の障碍

自閉症の人は、社会性の障碍のため、“人との距離感”がわからない
  
今朝とれたてのエピソード

息子はiPodを持って、音楽を聴きながら通学しています。
その音楽を書き込んだり、充電したりするのは、長女にやってもらっています。

昨日、充電が切れたので、ちゃんと、お姉ちゃんに頼んでいました。
そして、今朝起きて、長女の部屋にiPodを取りに行った息子
息子の朝は、メチャクチャ早く、まだ長女は夢の中。

それでも、構わず息子は、部屋のドアをノックして、お姉ちゃんが「いいよ」と言ってから、部屋の中に入って行ったそう
そのせいで起こされた長女。でも、「いいげん・・・私がそうするように教えて、その通りにしたんやし」

そう。。。
自閉症の人と暮らすと言うことは、そういうこと。
そこで、「こんな時は、静かに入って」なんて言うと、余計に混乱させてしまうのです。

社会に出るとよく言われる「時と場合を考えて・・・」は、自閉症の人には難しい
「言われたことをきちんとやっているのに、どうして叱られるんだ」って思う。

正しい方法(やり方・行動)を覚えてもらう
イレギュラーなことは、周りでフォローする

教わった通りにやっていることを、責めてはいけません。

2009/12/2

障碍特性

自閉症って、どんな障碍?
と聞かれて、即答できる人って、多分いません。

それは、きっと、
目に見えない障碍で、とても表現しにくいから
なんだと思います。

私が、これまで学んだことを、私なりの、言葉にしているので、もしかしたら、間違った表現があるかもしれません。
そして、個人的な考えも多分に入っていますので、ご了承ください。


自閉症には、3つの障碍があると言われています。
逆に言えば、3つともに障碍が認められる人のみが、自閉症と診断されます。

①社会性の障碍
 人の気持ちや場の状況が読めず、人とうまく関わることが難しい。
②コミュニケーションの障碍
 言葉がうまく使えないか、使えてもいくらか不自然さがあって、人とスムーズにコミュニケーションすることが難しい。
③想像力の障碍
 特定の物事に強くこだわったり、常に同じパターンで行動することを好む。
 そうした、自分の普段の生活が乱されると、ひどく混乱してしまい、落ち着いていられなくなる。

これらは全て、表に出てくる障碍の特徴ですが、だったら、その原因はどこにあるのかと言うと、脳の機能障碍だと言うことです。

さて、だんだん話が難しくなってきました。

脳のどの部分の、どういう機能が、どんな風に働くから・・・
何て言う、難しい話に興味がある方は、ぜひ一度、専門ドクターの講演をお聴きください。

私なりに考えるのは、私たちとは、感じ方や考え方が違うのだと、思っています。

同じものを見たり、聞いたりしても、私たちとは伝達の仕方が違うから、違うように感じたり、考えたりしてしまう。
その為に、社会性やコミュニケーションや想像力に障碍が出てしまう。
(あくまでも、それが、生活上、不都合をきたす場合に限って障碍と言う。)

感覚的なことだけでも、
 雨があたっても痛いと感じる人もいる
 全ての音を同じレベルで聞き取ってしまう人もいる
 怪我をしても痛みを感じない人もいる
 一部分だけを虫眼鏡で見るように見えてしまう人もいる
具体例をあげれば、キリがない。。。

日常生活の中で、私たちが、無意識で自動的にやっている脳の動き
判別 発信 連携・・・
そう言ったものがうまく機能していないのが、自閉症なんだろうと理解しています。

2009/11/24