毎年4月2日は『世界自閉症啓発デー』です。
実は、そんな日があることを、2年前に知りました(^^;
そして、この投稿をするタイミングを1日ずらしてしまいました(><)
この数年の自閉症関連の講演会で、何度も聴いた言葉があります。
「自閉症の人たちから私たちの社会・文化に入ってくることはできません。彼らが私たちの社会・文化に入ってくるためには、私たちが彼らの文化を十分に理解して歩み寄ることが必要になります。私たちが彼らの文化に十分に歩み寄った後でなければ、彼らを私たちの社会・文化に導いてくることはできないのです」(ローナ・ウィング博士)
この言葉に深く共感すると共に、ホッとする自分がいます。
それは、約10年前に、ある勉強会で自分が発した言葉が間違っていなかったと確認できたからです。
息子は小さい頃から、こちらが一生懸命教えようとした事には、時間がかかっても必ず応えてくれる子でした。だから、私は只々、息子をこちらの世界に連れてくることだけを考え、そのことに精一杯でした。
例えば、自閉症と非自閉症の世界に境界線があるとしたら、非自閉症の世界にいながら、自閉症の世界の中から引っ張りだすことには、間違いなく限界があります。でも、自分が自閉症の世界を知り、中に入っていくことで、その境界線を一緒に越えることができるかも?ということです。
子供のことはわかっていても、『自閉症を理解していないために陥る罠』『自閉症の世界に入ろうとしないためにぶつかる壁』があるのです。
中学校でのカー君しか在籍していない支援学級の掲示は3年間そのままでした。
「自閉症の子にこの学級目標はないんじゃないの?」
先生にはどう話してもわかってもらえませんでした。
教育者としての理想よりも障碍理解の方が優先されるべきです!
そして、上記の想いが溢れてきたのでした。
