負の連鎖

昨日、息子の職場での支援体制を整えるため、
コーディネーターとジョブコーチの方々と、打合せをしてきました。
 
この1ヶ月、大変だった状態から、ようやく、良い方向に一歩踏み出せそうです。
 
 
卒業→就職という変化は、当然、息子の支援も、学校から社会の公的機関に移行されます。
 
ところが、学校の支援は3月いっぱい(もちろんです)
公的機関の支援は、4月10日以降になると聞かされていました。
(異動の時期でもあるので、諸々の事情はわかります)
 
その間、息子の支援は、職場の方に任せることになるんですが、
職場の方々は、息子との付き合いは実習の期間だけで、
自閉症という障碍について、知識は全くありません。
 
理解している方の支援がなくなった数週間に、一気に問題が噴出しました。
 
 
実習期間中や学校の支援がある時に覚えた作業以外にも、
日々、イレギュラーな作業が入り、それを、口頭指示され、
息子は、わからないまま言われたことだけをし、そこでまた、口頭で注意を受け、、、
 
自閉症の特性で、経験のないことを、音声言語だけで伝えられても、全く理解できません。
そして、理解できてないのに、自分なりのルールで、やってしまいます。
 
指示がわからない⇒とりあえず、理解できたことをする⇒違うと叱られる
 
おそらく、それの繰り返しだったのでしょう。
そうすると、
 
混乱する⇒不安になる⇒わかることやお気に入りのもの(人)に執着する
 
それがまた、問題行動となってしまうのです。
 
負の連鎖
 
 
それがわかっていながら、何の手を打つこともできない母でした。
 
それでも、毎日毎日、「いってきます」と元気に出かける息子の姿を、
「がんばってね」と見送ることしかできない母でした。
 
 
打合せが終わった最後に、ジョブコーチの方が、
「もっと早く入ってあげれれば良かった。○○君に可哀想なことをした。」と言ってくださいました。
 
一番辛かったのは息子
一番頑張ったのも息子
 
それをわかってくれていると、その一言で救われる想いでした。
 
2011/4/27