素敵な床屋さん

カー君の散髪にまつわるお話
 
小さい頃はずっと、母が家で、バリカンを使ってしてたんですが、
いつの頃からか、散髪するとパニックになって、泣き叫ぶようになりました。
小4の時、小学校の先生と相談したところ、
どうも左耳の辺りにバリカンが当たると、ものすごく嫌がることが判明。
実は、カー君には左耳に聴覚過敏があることがわかっていて、それが原因ではないかと推測。
どうしたら、パニックにさせることなく、散髪ができるか?
①思い切って床屋に連れて行く
②バリカンを使わず、ハサミだけでカットしてもらう
学校の先生の紹介で、カー君の特性を理解してくれて、快く受け入れてくれた床屋さんへ行くことにしました。
 
あれからもうすぐ10年
ずっと同じ床屋さんに、月1ペースで通っています。
 
床屋では、顔そりもしてくれます。
こちらとしては、カー君が嫌がるならしなくても良いと思っていたのですが、
床屋さんは、剃刀だと危ないならと、レディースシェーバーを使って、最初から、顔そりをしてくれました。
・・・実は、それってとっても大事!床屋さんではそうするんだとインプットできる。
 
通っていくうちに、バリカンはNGだったのに、頃合いを見て、少しずつバリカンを導入。
その時、必ず前もってカー君に、「今日はバリカン○回、ハサミ○回」(もちろん適当な回数)
と約束してやってくれます。
そして今では、全部バリカンで丸坊主!
 
そして何と、、、先月から、顔そりを、レディースシェーバーではなく、剃刀でやっています。
カー君も床屋さんに言われる通り、動くことなく、おとなしくやってもらえています。
 
 
私がずっと家で散髪していたのは、カー君を床屋へ連れて行くのは、無理だと思っていたから。。。
多分、小さい頃の、すごく多動だったカー君だったら、やっぱり無理だったと今でも思いますが、
考えてみたら、大人になっても家で散髪するのは無理な訳で、
良いタイミングで、床屋さんにスライドできたと思います。
 
が、それよりも何よりも、行った床屋さんが大正解☆
特別に自閉症の知識があるわけでもなく、こちらから何かお願いしたわけでもなく、
その時々のカー君の様子や成長を見ながら、少しずつ苦手を克服させ、ステップアップさせてくれたんです。
 
2012/3/25