勉強になった話

 先日の、私もパネラーで参加した、特別支援教育振興大会のパネルディスカッションで、小児精神科の先生から、胸にストンと落ちるお話が聞けました。その先生は、KATの主治医でもあるんですが、割りとハッキリと、そしてサバサバした感じでお話される方です。
 
 何かができる・できないではなく、情緒の安定した子になって欲しい。そうすれば、子供は自分の持ってる力を存分に発揮できる。それは、障碍の軽重とか知的の高低とかには全く関係なくそうである。
 例えば構造化やスケジュールや手順書や、子供ができるようになるための手段を勉強したり、それがあるかないかで、できたりできなかったりするのですが、考えてみれば、構造化やスケジュールや手順書は、子供の情緒を安定させるための手段な訳で、それがあるからできるのではなく、それがあれば、情緒が安定するからできるようになるのだと、当たり前のことが、思考の中で抜けていたのに気付きました。
 
 身体の体力があるように、精神にも体力があり、それは人それぞれ違う。その時の様子がどうかに目が行きがちだが、それから解放された後の姿が大切。そこで不適応が起こっているようなら、課題の見直しが必要(負担が大きすぎるのでは?)。
 
 小学校の間は、学習・身辺自立ともに、基本的なことを覚える時期。中学校・高校は、親離れ&子離れをして、経験値を上げる時期。その時に、将来の生活設計(住・働)を考えることが必要。
 
 深いぃ~お話でした。
 
2009/9/18