ハイパー律儀
冬の間、カー君は朝一でお湯を沸かして、ポットに入れてくれていました。それは、寒いので自分が温かいお湯を飲みたいからです。なので、暖かくなってきたら、お湯を沸かさなくなりました。
昨日の朝、ポットにお湯があったのですが、ぬるそうだったので、前日のが残っているんだな~と思いながら、カー君に「お湯沸かした?」と聞くと、「暖かくなったから」と言いました。(だから沸かしてないってことね!)カー君が朝一のお湯を飲まなくなっても、母たちは朝のお茶はいるので、母がお湯を沸かしました。
今朝、ポットには沸かしたてのお湯が入っていました。カー君が沸かしてくれていたようです。でも、今朝はどっちかというと暑いくらいだったので、自分がお湯を飲むために沸かしたのではないと思います。「自分は要らないけどお母さんは要るみたいだから沸かしておいてあげよう」と思ったのかどうかはわかりませんが、自分のためではなく母のために沸かしておいてくれたんだと思います。
自閉症の人は、自分軸しかないから、人の立場に立つことができないって言われますが、だからって、人を思いやる気持ちがないわけじゃないんですよね。
随分前のことですが、雨の日の車の乗り降りに必ず傘を差し掛けて、カー君は自分の傘に母を入れてくれました。それは、たまたま一度雨の強い時に、母が「カー君入れて」と言って傘に入っていったのがきっかけだったのですが、それ以来カー君は、母が先に降りようとした時も「待って」と言って、傘の中に入れてくれるようになりました。
「こうしてあげると相手が助かる(嬉しい)」ということがわかると、律儀にやってくれるのも自閉症の人の特徴なんじゃないかと思います。そうそう、ドアを開けて待っててくれることもありますし(笑)
2014/5/15