自閉症の人は、本当に変更が苦手か?

小学生の頃のカー君は、突然時間割が変わったり、運動会の練習で給食の時間が遅くなったり、プールの授業が天候のせいで中止になったりしたら、パニックになりました。
少し大きくなってからも、毎日の食事の時間や出掛ける時間が決まっていて、少しでもズレるとパニックになりました。
今のカー君は、仕事が忙しい時や遠くへ行く時は、早く家を出て出勤します。
それが、「少しだけ早い」時と「早出」の時があります。
どちらの時も、前日に仕事の予定を聞いてきたカー君が、自分で決めてそうしています。
最近はご飯の時間も、母の支度が遅くなっていたら待ってくれたり、自分の用事がある時は遅くなったり、かなりアバウトになりました。
確かに、自閉症の人は変更が苦手です。
でもそれは、勝手に決められた予定を予告もなく変えられる場合です。自分で決めた予定なら、自分で変更します。
そうなるには、自分で予定を決められるようにならないといけません。
それにはやっぱり練習が必要です。
「予定が変わる」練習ではありません。
「予定を知らせてもらって、その通りに自分で動く」練習です。
それが日常になると、日々の生活を自分で考えて動けるようになり、変更もできるようになります。

ただ、急に人から言われる変更は、やっぱり苦手です。
でも、それは自閉症の人に限らず、誰でもそうだと思います。